活用しよう、数々の生命科学映画の名作を
| 科学映像館を支える会・理事長 久米川正好 | |
当日の模様は朝日新聞夕刊(8月16日)にまで、論説委員室からの欄で(骨は生きている)と題して紹介された。その中で論説委員の辻さんは「理科離れがいわれる今日、驚きに満ちた作品の数々を生かさぬ手はない」と結んでいる。まさにその通りで、我々はこれらの名作を活用しない手はないかと常々考えてきた。 | |
| 「生命誕生」「ミクロの世界」などは、国際科学映画祭において軒並み最高賞を受賞した。当時、ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士、水泳の世界記録を樹立した古橋広之進氏のニュースと同じように、日本の社会に明るさと元気を取り戻したという評価を得た。このカメラマンが小林米作氏であった。 | ![]() |
社会に貢献したカメラマンは国語の教科書にも載っていた。したがってこれらの作品は、ドキュメンタリー映画の分野での遺産である。しかも小林さんの作品だけでなく、他の製作者によって作られたアナログ時代の作品は、生命科学の分野だけでも二、三百編以上存在するといわれ、現在でも通用する作品が多いと思う。しかし残念ながら、ほとんど蔵の中にあり活用されていない。 ではこれらの作品はどうすれば生かすことができるのか。そのためにはいくつかの大きな課題が横たわっているようである。大きく分けると以下の2点となる。 まず保存と管理であるが、これらのフィルムは大多数が35mmのカラーフィルムで撮影され、各プロダクション自身で保存するか、他の保管会社で管理されている。 またフィルムはいかに厳密に保管したとしても、劣化をまぬがれない。 こうしてデジタル化した作品を、いかに活用するかが次の課題である。 最近、送受信の環境が整い、ウェブで大型動画を配信できるようになった。 ちなみに私どもが管理しているホームページ、骨の健康づくり委員会で現在30数本の動画を配信している。また、他のサイトとの相互リンクで、数十本の生命科学映画を見ることができる。先日の朝日新聞の記事でこの内容が紹介され、翌日1200人の方が見られ、以後もアクセスは上昇の一途をたどり、1日当たり100人位の方が利用されている。 最後にもう1つ課題があるようだ。作品の版権である。 | |





