「生命誕生」を見て考えたこと② |
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北海道医療大学歯学部生化学講座教授 田隈 泰信 たくま たいしん 1951年北海道夕張市生まれ 1974年北海道大学理学部生物学科卒業 北海道医療大学歯学部口腔生化学講座教授、理学博士 研究:唾液腺細胞と骨の細胞の分泌機構、 メカニカルストレスとATP分泌に興味をもっています。 |
| 「生命誕生」は、受精卵が心臓を中心とした循環系を獲得するまで、細胞の動きだけを追い、映像化したものである。限界に挑んだ、妥協のない映像が全てを語り尽くし、言葉による説明を必要としない。背後に流れる音楽のせいかもしれないが、強いコントラストと重厚な彩色は、正倉院御物に描かれた文様を見ているような、荘厳な印象を与える。「生命誕生」は米作さんが撮影した科学映画の最高傑作というばかりでなく、細胞映画の最高峰の一つであろう。制作当時をリアルタイムに経験された諸先輩にはもう一度じっくりご覧戴き、はじめて見た時の驚きやその当時の発生学の状況を語って戴きたい。一方、今隆盛を極めている分子レベルでの発生生物学にこれから取り組もうとする学生諸君には、自然科学と映像芸術の接点に触れることで、高い研究目標の設定につながることを期待したい。 |
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