和傘の里

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作品概要

企画・制作:佐藤一夫 1970年 カラー 17分

制作者の佐藤一夫氏は1965年頃から、郷土の伝統工芸を後世に残したいと8mm映画の製作活動を開始されたとのこと。最初に取り上げたのが、美馬市の和傘である。なおナレーションは、佐藤氏夫人が担当されているとのこと。

美馬和傘について:美馬市ホームページより抜粋

「昭和30年頃、旧徳島県美馬郡美馬町には200軒あまりの和傘店が並んでいましたが、現在はただ2軒だけで昔ながらの手法で和傘が作られています」

「昔から和傘づくりは骨の数ほど手間がかかると言われていますけど、そうですね、1本を作りあげるのに1か月くらい。月に120~130本しか作れません」

「まず、傘の骨になる竹を組み立てます。和紙を染め、油を引き、途中天日で乾燥させながら飾りつけや漆かけを行い、柄や傘の頭紙の仕上げをしていきます。できあがりは1本ずつ違いますよ。染めも注文にあわせて、いろいろな模様を作ります」

とは、伝統工芸師の資格を持つ中岡さん。
この道65年の大ベテランです。

長年の経験と勘が見事な傘をつくりだします。それでも自分で上出来だと思えるものは、3年に1本くらいしかできないといいます。まさに職人芸の粋。静かなブームの今、京阪神のデパートでは引っ張りだこになっています。

この映画は「埼玉県文化振興助成基金助成事業」および佐藤一夫氏のご援助により、配信しています。



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