ダムの水は、いらん!

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受賞歴

2004年東京ビデオフェステイバル最高作品賞受賞

作品概要

制作・著作:川辺川スタジオ
企画・立案:川辺川利水訴訟原告団・川辺川利水訴訟弁護団・川辺川大好き人間たち・大畑靖夫・川本正道
2004年 カラー 19分58秒

「この映画は、無駄と矛盾がみちた日本のダム建設の根本的な問題を、現場からの生々しいやり取りの様子を映像に収めた、すぐれたドキュメンタリー作品である」と椎名誠氏は高く評価している。

東京ビデオフェスティバル審査員の大林宣彦氏はこの作品を「ビデオが、新しいコミュ二ケーション作りに役立ち始めた」と高く評価。また椎名誠氏は「このビデオは、広く世の中の人に見てもらって、その力を発揮すべき」というご意見を作者に寄せている。

次回配信予定の映画「ダムはいらん」では、国交の説明する治水目的がウソであったことを住民の手で明らかにした様子を記録した映画です。合わせて見て頂くと、このダム計画の杜撰さがよく分かります。

地元八代市でダム撤去活動を推進しているつる祥子氏のコメント

この映画は、川辺川ダムを多目的ダム事業にするために、利水の目的を強引に加えようとした農水省の欺瞞と農民の闘いを描いたものです。国営事業にするには3000haの対象農地が必要なのですが、水は足りているために、農家の同意を得ることは困難でした。それで、様々な偽りの説明をしたり、果ては死者の印鑑をつかせたりといろんな手段で同意に必要な農家の印鑑を集めます。その後、対象農家の半分がダムの水はいらんとして裁判をたてますが、その過程でこれらの事実が次々に明るみになって、結局この裁判は国の敗訴となりました。この利水裁判の農民勝訴が、川辺川ダム計画から利水目的を失わせ、ダム計画を頓挫させていくのです。

スタッフ

構成:安藤真・佐藤亮一
撮影:佐藤亮一・緒方紀郎(いんちき同意書の映像提供)
ナレーション:松野信夫
協力:渡辺誠
監督:佐藤亮一



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