石垣島川平のマユンガナシ

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芸術・祭り・神事・体育東京シネマ新社

作品概要

制作:東京シネマ新社
企画:伝統文化財記録保存会、下中記念財団EC日本アーカイブズ
カラー 48分

石垣島川平集落には、来訪神信仰に基づく祭祀が今も伝承されている。現在の川平集落では、祭りの妨げになるとして外部の映像取材を許していないので、節祭(しつまつり)の全容を本格的に記録した本映像は、非常に重要なものとなっている。

節祭は、農業暦の上で稲作における1年の終わりと次の年の始まりとなる収穫の終わった、旧暦の9月に行われる。その大晦日の晩に、村人に助けを求める難破した旅人の姿で、来訪神マユンガナシが出現する。

川平集落上の村では、とりわけ貧しかった南風野家(パイヌヤ)が、来訪神を救って福を授かったとマユンガナシの始まりを伝承しており、マユンガナシに扮した村の若者が南風野家をはじめ、家々を巡って祝福の神の言葉(カンフツ)を唱え、家々から歓待を受ける。

マユンガナシが若者を中心とする男性の祭りであるのに対して、節祭の中心は、女性神職である司(つかさ=沖縄本島のノロにあたる)を中心とする家庭の主婦たちである。

若水を家に持ちかえり、司に新年の吉運を占ってもらい、芸能で新年を祝い、やがて司らは村人とともに祝った神々を、地平線のかなたの神の国に送り返すため、底地(スクジ)浜に行き、紙送りの儀礼を済ませて村に戻ると、村人一同の盛大な歓迎を受ける。

スタッフ

撮影担当:東京シネマ新社



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