日本の音風景100選から 北上川河口のヨシ原 宮城県北上町

関連ページ

教育自然東京シネマ新社

作品概要

制作:東京シネマ新社 企画:日本ビクター 1998年 カラー 11分

東北随一の大河、北上川は全長249キロを悠々と流れて一部は石巻湾に注ぎ、一部は河北町から東流して追波川となり、北上町で南三陸の追波湾に注ぐ。この北上川流域は豊富で多様な生物と豊かな水をたたえ、広い開放的な空間を形づくっている。

特に河口から上流10キロまでの高水敷は「ヨシ」の群落が広がる「ヨシ原」を形成し、川面を渡る風がヨシのすれ合う音を誘い、風の強弱に合わせていろいろな音色を醸し出し、水鳥の鳴き声とのハーモニーが何ともいえず素晴らしい。

広大なヨシ原にはオオヨシキリ、コヨシキリ、カルガモ、オオバンなど、野鳥の宝庫だ。毎年冬になると、地元民による昔ながらのヨシ刈りが行われて風物詩になっている。

追記 11年7月17日産経新聞記事「津波に洗われ生育にかげり」

例年、12月中旬から3月にかけて行われる、背丈が4mにもなるヨシの刈り入れは、冬の風物詩として知られる。

しかし、景勝地のヨシ原には今、刈り取りシーズン終盤に襲った東日本大震災による津波の深い爪痕が残る。
被災当時の状態で放置されたままの橋脚、ひび割れて水浸しになった遊歩道など、痛々しい風景が目につく。

下流域に甚大な被害をもたらした津波は、河口から49キロも北上川をさかのぼった。「ヨシ原への津波の影響は深刻」。北上のヨシ原を守る会の千葉五郎会長(66)は肩を落とす。

例年4月、環境保全などを目的にヨシ原を燃やす「火入れ」は震災で中止を余儀なくされた。今の時期、高さ3mになるヨシが、今夏は1、2mにしか育っていない。ヨシの群生密度も例年の約五割にとどまっている…

スタッフ

演出:岡田一男、鈴木由紀
撮影:谷口常也、草間道則
音声:磯山直樹、清水繁
ナレーター:石原良
プロデューサー:吉田博、岡田一男

この映画は、WAM平成23年度社会福祉振興助成事業費により、
デジタル化配信しています。

ページの先頭へ戻る