日本の音風景100選から 碁石海岸・雷岩 岩手県大船渡市

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教育自然東京シネマ新社

作品概要

制作:東京シネマ新社 企画:日本ビクター 1998年 カラー 9分

陸中海岸国立公園の中に位置する碁石海岸は、大船渡湾より突き出した末崎半島南端のリアス式海岸である。碁石海岸という呼び名の通り、浜辺には碁石状の黒く平たい小石が、一面に敷き詰めたようにひろがっている。波で美しく磨かれた浜辺の石は実に印象的だ。

碁石浜からは遊歩道がめぐり、松林をぬけると、荒々しい豪快な風景が展開する乱曝谷に突き当たる。切り立った岩肌に洞門や洞穴があちこちに見られる。

ここで「ドーン」と、足が立ちすくむような巨大な音が響きわたる。カミナリにも似たこの音の発生源は眼下の雷岩だ。洞穴に押し寄せた波が空気を圧縮し、雷鳴のように轟いている。自然の成すいたずらといえようか。

しかし2011年3月11日に発生した東日本大震災による巨大津波で、この海岸にも変化が起こったようである。

「大船渡市にある雷岩の轟音は、震災前はレストハウスの中にいても聞こえてきていたのが、震災後は音が小さくなり、レストハウスの中まで聞こえてくることはなくなりました(実際、お話を伺っている間に、それらしき音はまったく聞こえてきませんでした)。津波の際に、洞穴の中に何らかの変化があったと考えられます。

この音が小さくなったということは、地元新聞の記者にも伝え、記事になりました。また碁石浜の波音も、石が波の中を泳ぐ距離が短くなってしまったのか、コロコロいう音が聞こえづらくなりました。でも大浜の方は、今でも聞こえるはず」とのこと、まことに残念である。

スタッフ

演出:岡田一男、鈴木由紀
撮影:谷口常也、草間道則
音声:磯山直樹、清水繁
ナレーター:石原良
プロデューサー:吉田博、岡田一男

この映画は、赤い羽根「災害ボランテイア・NPOサポート募金」助成事業の助成金により、配信しています。

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